ものづくり溶接科(訓練期間6ヶ月)のご案内


訓練の概要(訓練により習得できる技能)

被覆アーク溶接、半自動アーク溶接による鉄鋼材の各種溶接施工・段取り及びステンレス鋼・アルミニウム合金材のTIG溶接、機械板金等に関する技能・技術及び知識の習得をします。

訓練全体(6ヶ月間)の目標人材像(訓練目標)

  • 鉄鋼材の加工および炭酸ガスアーク溶接作業ができる。
  • 被覆アーク溶接、TIG溶接法による溶接施工ができる。
    (下記写真の訓練課題例参照)
訓練課題例

訓練課題例

訓練課題例

訓練課題例

総訓練時間

  • 672時間

1ヶ月ごとの訓練到達目標

1.「被覆アーク溶接作業」 1.0ヶ月

被覆アーク溶接作業

被覆アーク溶接棒を用いて行う溶接で、すみ肉溶接、突合せ溶接等の各種技能・技術及び知識を習得します。
※昔から行われているアーク溶接で技能・技術が必要な溶接です。溶接に必要な設備等が他の溶接に比べ簡易です。

2.「半自動アーク溶接作業」 1.0ヶ月

半自動アーク溶接作業

一部自動化された溶接で、装置の使用法、保守点検を学び、各種溶接技能・技術及び知識を習得します。
※安全性が高く、作業効率が良いため、現在では主流の溶接方法です。

3.「TIG溶接作業」 1.0ヶ月

TIG溶接作業

ステンレス鋼・アルミニウム合金材のTIG溶接に関する技能・技術及び知識を習得します。 ※車のマフラーや台所の流しなど、薄い板に適した溶接です。溶接関係の信頼性が高く、鋼・ステンレス・アルミニウムなど様々な材料の溶接が可能です。

4.「工作基本作業」 1.0ヶ月

工作基本

簡単な図面の読み方及び工作法(ヤスリ、けがき、ボール盤作業等)に関する技能・技術及び知識を習得します。また、ガス溶接・切断作業に関する技能・技術を習得します。
※やすりがけ、穴あけなどの工作基本作業は、溶接作業とともによく行われる作業です。

5.「機械板金・動力プレス作業」 1.0ヶ月

機械板金・動力プレス作業

機械板金(プレス・シャー・プレスブレーキ等)作業に関する技能・技術及び知識を習得します。
※プレスブレーキによる曲げ加工、シャーリングによる切断、これらの取扱いを習得します。

6.「溶接施工・段取り作業」 1.0ヶ月

溶接施工・段取り作業

被覆アーク溶接、半自動アーク溶接を用いた水圧容器の作成を通して施工管理・段取り作業に関する技能・技術及び知識を習得します。
※「被覆アーク溶接作業」「半自動アーク溶接作業」の応用課題となります。自分たちで、設計・材料切断・材料加工・溶接・組立・仕上げ等ものづくりの一連の工程を習得します。


受講要件

過去の当該訓練分野の経験

  • 特に必要ありません。

事前に習得していることが望ましいスキル

  • 特に必要ありません。

各訓練科共通要件

  • 訓練に関連する職種への就職を希望している方
  • 訓練を受講することに熱意を有している方
  • 訓練の内容を理解するために必要な基礎学力を有している方
  • 訓練受講・修了に支障がないこと(健康状態・受講態度等)

受講料

無料です。 ただし、テキスト代7,600円程度、作業服、帽子及び安全靴等が必要になります。


受講生の入所前の職種と修了後に就職した職種の例

当該訓練分野の経験が無い方でも、下記のような関連職種に就職されています。

(前職)                     (修了後の職種)
切断工            →           圧力容器の溶接工
飲食店店員          →           鉄骨構造物の溶接工
労務管理者          →           工作機械の板金・溶接加工
高圧ガス販売員        →           鉄骨構造物の溶接工
警備業            →           建築金物の溶接工


訓練に関する職種と仕事内容

主な職種名

溶接工、プレス工、製缶工

溶接工の仕事

造船所などで組立作業をはじめ、ビルや橋などの鉄骨建設現場や各種機器の製造などで、製品や構造物を溶接するのが、溶接工です。
溶接とは、金属材料の接合する部分のすき間に、溶接棒やワイヤを接触させ、そこに熱を加えて、金属材料と溶接棒を同時に溶かしながら、必要な長さや厚さで接合することです。
溶接工は、まず、溶接する材料によって、適切な電流や電圧に調整して、適切な溶接棒やワイヤを選んで、作業をします。作業時に発生するガスや飛び散る高温の金属から身体を守るため、溶接工は、耐熱の作業服やマスク、強い光から目を守るために遮光マスクを着用します。
溶接工は、接合部分に空洞やムラが出来ないように注意しながら、溶接棒やワイヤを操作して、作業をします。また、ビルや橋などの建設現場での溶接作業の場合、高所や足場の上などで行われるため、常に安全に気を配ります。

溶接職種との相性(こんな方に向いている!)

“ものづくり”に興味があり、じっくり忍耐強く仕上がりを重視した作業ができる方

訓練により就職可能な主な仕事

  • 溶接作業による構造物等を製作する業務
  • 切断・溶断による構造物等の解体業務
  • 溶接施工関連の業務

求人票に記載されている職種名

ガス溶接工、ガス切断工、スポット溶接工、電気溶接工、溶接士、製缶工、溶接(半自動)作業、溶接・板金・組立工

就職後の仕事例(求人票より)

  • 鋼板の溶接作業
  • 自動車部品などの小物溶接作業
  • 空調機器・冷凍機タンク溶接作業
  • 介護福祉機器のTIG溶接(アルゴン溶接)作業
  • 金属部品の溶接

※この分野は人出不足で、未経験者でも優遇する求人が多い傾向にあります。


就職率

93.3%(平成30年1月末現在)


修了生の主な就職先例

  • (株)三保造船所
  • (株)アオキ溶接
  • (株)フルサワ工業
  • (株)協栄製作所   など

賃金情報

修了者の採用時の賃金(給与総支給額)実績
約16万円から25万円


訓練で習得した職業能力の就職先での活用状況

訓練を修了すると全員が被覆アーク溶接、半自動アーク溶接、TIG溶接の下向き姿勢の溶接技能の基本は習得できていますので、この基本技能を活用して、就職先企業で製作する部品、製品の溶接ができるようになります。
就職後は、就職先の仕事内容によっても異なりますが、訓練で習得した技能・技術によって3ヶ月程度で概ね就職先でのベテラン技能者のOJTにより、製作物の一部であれ、就職先が期待する仕事(標準的な作業時間と品質・仕上がり)ができるようになります。およそ、2~3年で熟練度は向上し、細かく指示されなくとも自らの判断で仕事ができるようになります。


訓練修了時に取得できる資格

ガス溶接技能講習

ガス溶接等の業務は、労働安全衛生法第61条によって下記の者でなければ就業してはならないこととされております。当センターは、2)の都道府県労働局長の登録を受けた教習機関(静岡労働局長登録教習機関第14号 有効期間満了日 平成 31年3月30日)となっており、訓練修了者に対してガス溶接技能講習修了証が当センター所長名で交付されます。

  • 1)ガス溶接作業主任者免許の所持者(都道府県労働局長が交付)
  • 2)ガス溶接技能講習修了証の所持者(都道府県労働局長の登録を受けた教習機関が交付)
  • 3)上記に該当し満18歳以上の者

アーク溶接等の業務に係る特別教育

  • 労働安全衛生法59条第3項及び労働安全衛生規則第36条で、アーク溶接等の業務に労働者を就かせるときは、事業者が「安全衛生特別教育規程」に基づく安全または衛生のための特別の教育が義務づけられています。
  • 本特別教育は、訓練中に実施し、修了時に特別教育修了証が当センター所長名で交付されます。

自由研削といしの取替え等の業務に係る特別教育

  • 労働安全衛生法第59条第3項及び労働安全衛生規則第36条で研削といしの取替え、取替え時の試運転業務等を行う業務に労働者を就かせるときは、事業者が「安全衛生特別教育規程」に基づく安全または衛生のための特別の教育が義務づけられています。
  • 本特別教育は、訓練中に実施し、修了時に特別教育修了証が当センター所長名で交付されます。

動力プレスの金型等の取り付け、取り外し又は調整の業務に係る特別教育

  • 労働安全衛生法第59条第3項及び労働安全衛生規則第36条で動力プレスの金型等の取り付け、取外し又は調整の業務に労働者を就かせるときは、事業者が「安全衛生特別教育規程」に基づく安全または衛生のための特別の教育が義務づけられています。
  • 本特別教育は、訓練中に実施し、修了時に特別教育修了証が当センター所長名で交付されます。

任意に習得できる資格

訓練期間中に受講者の皆さんが習得した技能を活かして任意に受験して取得できる資格の一例です。(※但し、合格を保証するものではありません。詳細につきましては、各実施機関へお問い合わせ下さい。)
当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。

各種溶接技能者評価試験

溶接作業を行う作業者である“溶接技能者”の資格で、基本級(下向姿勢の溶接)と 専門級(立向、横向及び上向姿勢の溶接並びに管の溶接等)があり、さらに試験材料の種類と厚さ、溶接方法などとの組合せにより45種類ほどに資格が分かれます。試験は学科試験及び実技試験(資格の種別に応じた試験材料に溶接作業を行う。)によって評価されます。
※専門級は、基本級が合格していないと受験できません。
実際の訓練では、専門級の技能についても行います。専門級は、就職してからの仕事内容によっても異なりますが、就職して1年以内に取得されている方が多い傾向にあります。
※別ウィンドウで(社)日本溶接協会のホームページが開きます。

((社)日本溶接協会)

就職後のスキルアップ

就職後も、当センターで実施しています短期間の 在職者向け職業訓練(能力開発セミナー(有料)) を受講することで、さらにスキルを向上させることができます。
当センターでは、就職後においても新たな職業能力の習得やこれまでの職業能力の更なる向上に係る相談・支援を行っています。お気軽にご相談下さい。

お問い合わせ

ポリテクセンター静岡(静岡職業能力開発促進センター) 訓練課 受講者第一係

TEL

054-285-7186

FAX

054-285-5192